ニットポロシャツをつくった理由-その③自然体に着られる服って何だを考える
加藤完一商店の製品第一号ニットポロシャツをつくった理由。
今回は第三回「自然体に着られる服って何だを考える」です。
前回の第一回、第二回で既にお話していますがコットンて様々なものをつくれるんですね。大きく分けると織物、編み物にできますし、その中でシャツやパンツ、セーター、Tシャツなどなど多種多様な製品に加工することができるんですね。
それではなぜ加藤完一商店はニットポロシャツなのでしょうか。
それはコンセプトが自然体に着られる服、だからです。
自分らしく自然体でってことを考えたときに私は”リラックス”という言葉が浮かんだんですね。心が安らかで落ち着いていること。不安や心配がない状態です。そのための服ってなんだろうと考えました。
まず上下スウェットっていうのが一番だと思いました。これは本当に落ち着きますね。そのまま寝れちゃうんですから。でも少しだらしない気もしますし、外出する際に上下スウェットでは気になります。それは自然体とは少し違うなと思ったのです。
そのときにポロシャツというのは非常にバランスの取れた衣服だと思ったんですね。家で着ていてもだらしなくなく、Yシャツほど固くない。頭からスポッと着るだけなのに襟があるから上品に見える。着ていてもストレスがかからず動きやすい。
特にニットのポロシャツは絶妙なバランスで、カジュアルにもビジネスにも使えます。
ハイゲージのポロシャツは編み目が美しく適度な光沢があり、鹿の子のポロシャツに比べ上品な印象になります。そのため普段着として使用する際はきれいで落ち着いたスタイルになります。
ニットポロなので上品な印象になります
ビジネスで使用する場合、ポロシャツはスポーティになり過ぎるきらいがあります。しかしハイゲージのポロシャツの場合はカジュアルになり過ぎません。特に超長綿のニットは独特のドレープ感がありビジネスの場でも違和感がありません。
18Gニットポロシャツの表面:独特の光沢とドレープ感があります
このようにポロシャツは非常によい塩梅の衣服なんですね。そのため長く愛されているのだと思います。
気軽に使えて、そしてそのまま外に出かけられるくらいには上品に着られる。
それはひとつの自然体だと思うのです。
こんな理由から加藤完一商店の最初の製品はニットポロシャツに決めました。
これから次期に向け新しい製品をつくり始めます。常に自然体を意識した服づくりを進めていきます。